ただ、忘れ物が多いショートステイは、当たり前の対策をやっていないことが多いんだ!
- ショートステイの忘れ物で困っている方
- これからショートステイの担当になる相談員さんや管理者さん
- 新規でショートステイをオープンする会社の担当者さん
- ショートステイの忘れ物が激減する。
- 忘れ物を届けたり、誤ったりしなくて済む→業務の効率化に繋がる
- 忘れ物で「だらしないショートステイ」のイメージが着くのを防げる
お団子団長とは
←お団子団長
相談員歴10年以上
福祉大学 福祉学部 学士
稼働率ほぼ100%でショートステイ運営
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ショートステイ定番の荷物チェックともう一手間で忘れ物対策
ショートステイで利用者さんが来た時に、荷物チェックはやっていると思います。
あまりにも忘れ物が多い施設は、他の施設でやっている、こんな内容が抜けていることがあります。
ショートステイ入所時にする基本的な対応
- 色の記入(わかりづらい場合はタグの文字を書いておく)
- 当日に着て来た服は違う色で記入
- メガネや入れ歯、補聴器、車椅子など、身につけている物は先にチェック
- 金庫に物を預ける時は対応職員と、金庫を管理している職員2人のサイン
持ち物チェックは流石にどこのショートステイでも行っていると思います。
ただ、結構有るのが
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これだと、物が無くなった時に探し出せません。
相談員がやっておくこと
- 貴重品の持ち込みはNGだと伝える
- 名前の記入をお願いする
- 収集癖等の利用者さんがいることを説明して、絶対になくならないで欲しいものは避けて欲しいことをお願いする。
収集癖の説明というのは、逃げているように思えるかもしれませんが、事実な部分もありますし、逃げていようが何だろうが、最悪、無くなってしまった時のことも考えて、相談員はリスクの説明、回避をしておかないといけません。
名前の記載はお願いする。お願いしても書いてないことはよくある!
名前の記入をお願いしても書かれていないことはよくあります。
家族も忙しいし、中には、高齢の奥さんなどが荷物を一生懸命に用意してくれていたりする家もあるので、できればあまりうるさく言わないであげたいところです。
ただし、忘れ物が増えると困るので、相談員は「名前の書いていない物には、施設で簡単に書いてもいいですか?」と確認しておきましょう。
もし、書かれていない持ち物で、わかりにくい物があれば、タグにカタカナでさっと書いてしまえばいいだけです!
家族に持ち物を書いておいてもらう施設もあるけど・・・
家族が持ち物を一覧にして提出するショートステイも結構あり、確かに忘れ物対策としては有効だとは思います。
ただ、よく「あそこのショートは使う時が大変だから」と言われて、違うショートにお客さんが流れていることがあるので、持ち物のチェックはできるだけ施設で、家族の負担にならないようにすることをオススメします。
ざっとでいいから写真を撮っておく
念のため、荷物をざっと並べて写真を撮っておくと、もしもの時の対策になります。
いちいち、パソコンにデータを移して、名前をつけて・・・とすると時間がかかるかもしれないので、色々と準備が必要になってしまいますが、もしもの時に使うだけなら、とりあえず撮影だけしておけばOKです。
ショートステイの忘れ物で怖いのは洗濯の時
入浴介助の後に
こんなことがしょっちゅうありませんか?
洗濯をする時に物が無くなってしまう事は多いので、しっかりと対応しておきましょう。
洗濯ネットを全居室分用意しておく
- 洗濯ネットを居室の数×3枚ほど用意
- 全部に居室番号を書いておく。
- 洗濯の時は必ず、全部ネットに入れて洗うようにする。(その利用者さんの部屋番号のネットを使用)
これをするだけで、物がなくなるのをかなり防げます。
その他に、注意しておきたい忘れ物!
利用者さんの居室以外で預かるものは、注意して、退所のチェックの時に意識して確認しないといけません。
冷蔵庫にしまう物
- 目薬
- ちょっとした飲食物
- 冷蔵保存の飲み薬
よく冷蔵庫保管をして、そのまま忘れてしまう物なので注意しておきましょう。
タオル掛けにかかっているタオル
タオルはリースであるので持ち込まなくて大丈夫と言っても、心配で持ってくる方はたくさんいます。
やっぱり自分の物を使いたいので、タオル掛けに自分の物をセットして、そのまま帰ってしまう人がいるので、タオル掛けやベッド柵にかかっているタオルもしっかり確認しましょう。
入れ歯を忘れることも多い!
入れ歯は「こっちで預かって洗っておきますね!」と言って、夜間に薬に着けて置いたまま忘れてしまった!なんてことがあります。
利用者さんによっては、入れ歯が入っていなくても、平気でご飯を食べている方もいるので注意が必要です。特に、職員間の申し送りをしっかりして防ぎましょう。
たま、認知症の利用者さんでシーツの中や枕カバーの中に入れ歯を入れてしまう方がいます。
最悪、気がつかなくてリネンの回収業者に持っていかれてしまうこともあるので
- 入所時に入れ歯を持ってきたか
- これから帰るという時に、入れ歯が口の中にあるか
この2点は必ず確認しましょう。
持ち物チェック表の工夫!チェック欄に加えると忘れ物対策に効果的な事
一覧表に持ち物を書いていくだけだと忘れ物対策にはなりません。
この項目を付け加えると、忘れ物が激減する内容があります。
保管する場所を書いておく
先ほどの項目に少し書きましたが、退所時に目薬や塗り薬が冷蔵庫の中、棚の中にあって返し忘れたということ、多いですよね?
これ、持ち物チェック表と別に、場所のチェック表を作って、最後に確認すると、結構効果的なんです!
荷物保管場所確認表(例)
場所 | 確認チェック | 場所 | 確認チェック | |
冷蔵庫 | ✔︎ | 棚(塗り薬) | ||
タンス | お風呂場 | |||
トイレ | 洗面台 | |||
確認職員 : お団子団長 |
色々なショートステイの持ち物チェック表を見ておこう!
家族に記入してもらうタイプのショートステイはネット上に持ち物チェック表を公表していることがよくあります。
そのような施設の持ち物チェク表の構成、項目を見て、いい部分は盗んでおきましょう!
この辺りのショートステイの持ち物チェック表が見やすいかなと感じました。
ショートステイの忘れ物対策 まとめ
忘れ物対策のまとめ
- 持ち物チェックは、鞄の中身、着て来た物、身につけている物、金庫に預ける物などを、わかるように分けて記載するとわかりやすい。
- 相談員は、そもそも、なくなると困る物は持ち込まないように初めに伝えてリスク管理をしておく。
- 利用者さんの家族には、高齢だったり、体調が悪い方もいるので、あまり持ってくる荷物を書かせたりする、手間のかかる作業はオススメしない。
- 写真を撮っておくのは、もしもの時に役に立つ。
- 洗濯ネットを使うと、物が無くなりづらくなる。
- 持ち物のチェックと別に、退所時に場所の確認チェックリストのような物があるといい。(冷蔵庫、棚、洗面台、等)
ショートステイで忘れ物は、ある意味、小さなクレームのような物です。
何度か繰り返せば、信用を失うことにもなりかねません。
こんなことで信用を失わないように、ショートステイの忘れ物対策をしっかりしておきましょう。
忘れ物を減らすのは、あくまでも小目標ですよね?
忘れ物を減らして信用される施設を作って、ショートステイの稼働率を上げることが第1の目的です。
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