「相談員をやって見たい!」
こう考えて相談員を実際にやってみても、すぐに嫌になって辞めてしまう。
こんなことは珍しいことではありません。
1番の原因は『相談員』というのが、どのような仕事なのかを理解せず、心の面でも準備不足なまま仕事を始めてしまう!ということ。
そこで、この記事では、これから相談員をやってみたい!という人に『相談員とは何なのか?』『相談員になる前に知っておくべきこと』について解説していくよ!
この記事を読む目的
- 相談員の仕事内容を理解して、相談員を目指すかどうかの判断ができる。
- 相談員になる為に必要な資格など、準備をしておける!
- 相談員の業務を広く理解して、相談員になる前の知識をつけておける。
1時限目:相談員の仕事内容
相談員の仕事内容
『介護施設の相談員』と言っても、事業所ごとに仕事に違いがあることを知っていますか?
しかし、これから相談員になりたい!というあなたは、大まかにでも相談員がどのような仕事をするのかを知っておく必要があります。
ここでは、ほんの一部ですが、相談員の代表的な仕事の中で、知っておいた方がいい3つの仕事を選んで紹介していきます。
ここで紹介する3つの仕事
- 色々な連絡調整
- 稼働率の維持
- 書類の整備
相談員の仕事を知ることで「相談員の仕事って、思ってたのと違うな」というような、後悔や抵抗につながることを防いでいこうね♪
色々な連絡調整
相談員の仕事の根幹と言ってもいいのが、この『連絡調整』の仕事です。
連絡調整と言うと、電話のイメージがありますが、それだけではありません。
利用者さんに関わるサービスや家族の間を繋いでいくようなイメージを持って立ち回る必要があります。
1人の利用者さんには、たくさんの人が関わるから、情報がしっかりと共有される必要があるんだ!
そこを相談員がやるんだね!
稼働率の維持
稼働率の維持、管理を相談員に任せている施設は多くあります。
有料老人ホームでは、場所によって営業マンを雇っていることもありますが、特別養護老人ホームなどではほぼ相談員と言ってもいいくらいです。
営業活動とかは嫌だから、介護の業界に入った!っていう人も多いから、苦手な人は相談員になる前に、どこまで仕事を任されるか確認をしよう!
書類の整備|介護保険のルールに沿った運営
相談員に書類の管理、整理を任せている施設も多くあります。
相談員は介護保険のルールを理解しないといけない場面が多くあり、そのことから必要書類を整備するのには適任とも言える部署なのです。
この書類整備ができていないと、実地指導などの時に必要な書類が作られていなくて、ペナルティを受けることもあるんだよ!
相談員は表舞台でバリバリ仕事!というイメージを持っていた方も多いのではないでしょうか?
この項目で紹介した仕事は、相談員業務の一部でしかありませんが、ここでの内容を見てみると、相談員が細かい裏の仕事もしていくイメージを掴んでいただけるのではないかと思います。
さらに相談員の仕事について詳しく知りたい!という方は
>>【4項目でわかる!】介護施設の相談員とは?どんな仕事?役割と他部署との関係性についても解説!<<
という記事もチェックしてみてください。
2時限目:どうしたら相談員になれるのか
どうしたら相談員になれるのか
相談員は決まった資格を取得して、さらに職場で選ばれる、もしくは相談員を募集している施設に入職しないといけません。
資格を持っていないと、相談員を選ぶ際の候補にすらなりません。
相談員に選ばれる方法も気になるかもしれませんが、まずは決まった資格を取得しましょう。
相談員になるために取るべき資格
まずは次の3つの資格。
この資格を取っておくと、職場で相談員を選ぶ!という話が出た時に、対象として見てもらう為の第一条件はクリアーできます。
相談員になれる資格
- 社会福祉士
- 精神保健福祉士
- 社会主事任用資格
実は、地域によって介護施設の相談員をやることが許される資格には違いがあります。
上の3つの資格はどこの地域でも相談員になることを許される資格です。
この他に、介護福祉士や介護支援専門員(ケアマネージャー)など、地域ごとに相談員になれる資格が設定されています。
どの資格を取っておくといいの?
相談員になるなら、どの資格を取るのが一番いいの?
こんな疑問を持っている方が多くいますが、人それぞれ、取るべき資格には違いがあります。
例えば!
力仕事は体力的に厳しい!一刻でも早く相談員などの部署に移動したい!
こんな方であれば『介護支援専門員』になるのが圧倒的に近道です。
相談員に選ばれなかったら、ケアマネになったり、退職しても居宅ケアマネージャーとしても働けるっていうメリットがあるんだよ
これに対して!
施設相談員だけでなく、いずれは広く福祉の仕事と関わりたい!という人であれば、『社会福祉士』を取得しておくのがオススメです。
『福祉の専門家』として見られるのは、やっぱり社会福祉士だね!
【実は最重要!】車の免許は何よりも優先して取得しよう!
「相談員になるには、どの資格取ればいいですか?」
こんな質問をされた時、私が迷わず『運転免許』と答えます。
先ほどの項目に出てきた、介護関連の資格も当然必要なのですが、介護経験を積んで、介護福祉士を取得すれば、相談員ができる地域はたくさんあります。
これに対して『運転免許を持っていない!』となると、
- 契約で利用者さんのお家へ
- 営業活動
- 病院への送迎
これらを行うことができないため、そもそも、相談員を選ぶときに除外されてしまう可能性が高くなります。
3時限目:相談員に向いていない人はどんな人なのか
相談員に向いていない人はどんな人なのか
長年相談員として働いていて、相談員に向いている性格というものは無いと感じています。
相談員の仕事は相手があって成り立つ仕事です。
つまり、相手にも好き嫌いがあるので、必ずこの性格なら上手くいく!というものもありません。
ただし、明らかに相談員に向いていない人!というのはあるから、確認をしておこう!
話を聞けない人
『相談員』という名前の仕事で、相手の話を聞かずに、自分が必要事項だけ話をして終わりにしてしまう。
このような相談員は実際にいます。
しかし、当然、このような対応が相談員として正しいわけはありません。
相手の話を聞いていられない!
という人はやめておいた方がいい仕事です。
相手の感情を感じ取れない人
相談にきた相手が、打ち解けようとしているのに、相談員がかしこまって笑顔も見せない。
逆に、家族が真剣な話をしようとしているのに、友達と話すかのように大声で話したり笑ったりする。
このように、相手の感情を読み取れないで、ズレた反応をしてしまう人!
これは、クレームの原因になるので、相談員の仕事はやめておいた方がいいでしょう。
極度の面倒くさがり
言うまでもありませんが、利用者さんや、その家族の対応を面倒くさがってしまう人、もっと言えば、それを顔や態度に出してしまう人はNGです。
利用者さん側が不快になるのはもちろんですが、面倒くさがる人が相談員になると、施設のクレーム数が圧倒的に増えます。
相談員の対応で、小さいことがクレームになることって、珍しくないんだよ!
4時限目:相談員をやるメリットやデメリット
相談員をやるメリットやデメリット
「介護士のままでいるか、相談員になるか迷ってる」
新入職員に「いずれ相談員とかをやりたいの?」と聞くと、このように答える人がたくさんいます。
そんな人は、相談員になるメリットとデメリットを簡単に知っておくと、いざ選択を迫られた時に判断がしやすくなるはずです。
相談員をやるメリット
相談員をやるメリットには次のようなものがあります。
相談員をやるメリット
- 介護保険の知識が得やすい!
介護保険のルールを知らないといけないから、自然と詳しくなります。 - 介護施設のお金の動きを理解できる。
利用料のどの部分が介護保険なのか?利用者さんはどのくらい払っているのか?こんな知識もつきます。 - 色々な人との交流が増える。
利用者さんだけでなく、家族、医療機関、居宅ケアマネなど、交流の機会が増えます!
体力的な面で相談員を選ぶ人もいるよね!
そうだね!
ただ「介護士だった頃よりも体力が必要」というくらい動く人もいるから、仕事内容のチェックは必要だよ♪
相談員をやるデメリット
相談員の仕事に興味がある!という人は、相談員の仕事をするデメリットも知っておく必要があります!
相談員をやるデメリット
- クレームを第一線で受ける。
- 給料が上がるとは限らない。むしろ介護士の方が高いことが多い。
- 営業活動を任されることが多い。
体力より「精神的に疲れる」という話をする人がわりと多いよ!
確かに、クレームを第一線で受けるのは、考えただけでも大変そう・・・
5時限目:相談員に選ばれるには?
5時限目:相談員に選ばれるには?
介護施設で相談員になるには、相談員を募集しているタイミングで選ばれないといけません。
実際に相談員として働いていると、施設側がほしい相談員像が見えてきます。
この項目では、そんな施設が欲しがる相談員がどんな人なのかについて解説していくね!
その施設について理解している人
介護施設の相談員は、その施設のことを理解している!ということが絶対的に必要です。
介護施設の相談員は、利用者さん100人ほどの施設で1〜2人の配置が平均的。
この少ない席に着いた相談員が施設と違う考えを持っていると、稼働率、内部の連絡調整、家族対応等、全てにおいてトラブルが起こる恐れがあります。
施設の考えと、窓口になる相談員の考えがずれてたら、辻褄が合わないことが出てくるのは当たり前だもんね。
第一印象の良い人
第一印象が良い人は、当然、相談員に選ばれやすくなります。
相談員は施設の窓口です。
第一印象が良い相談員を置くということは、施設全体の第一印象が良くなることにつながります。
なので、第一印象が良い人が相談員に選ばれるのは当然のことです。
文章や書類作成能力が高い人
文章がうまいだけじゃ、相談員にはなれないよ?
こう考える人も多いかと思いますが、実際、求人で相談員を募集する際は、先ほどの『第一印象』と『履歴書』しか選ぶ基準がありません。
第一印象と比べると、履歴書は弱いかもしれません。
しかし、アピールポイントの1つ!『履歴書』での文章力は、相談員になった後も役に立つスキルです。
相談員募集で、履歴書を書くときは、しっかりと施設に求められるアピールができるように書こうね!
これから相談員になりたい人が知っておくべきこと まとめ
この記事のまとめ
- 相談員は連絡調整、稼働率の維持、書類の整備など、色々な業務がある。
- 相談員をできる資格はいくつかある!それと別に運転免許は必須!
- ざっくり言うと、空気を読めない人は相談員に不向きなことが多い!
「これから相談員をやってみたい!」という人や「相談員か介護士か、将来的にどうしよう」と悩んでいる人は、とにかく相談員というのは何なのか?それを知ることが大事だよ!
それぞれの項目に貼ってある、詳細記事へのリンクもクリックして読んでみてね♪