介護の仕事で自分の勤務時間中に事故を発生させてしまって「辞めたい」と思ってしまったり、落ち込むことはよくありませんか?
落ち込んだり反省して改善策を作るのは、その先にプラスになるので良いのですが、
こんな施設は危険です
事故が発生した時に職員を守ろうとしない。
その職員1人の責任で終わらせる。
こんな施設は、大きな事故が起こった時に、あなたは守ってもらえず、辞めたいと思うどころか、今よりさらに不安な状況に身を置くことにもなりかねません。
今回は、介護事故が起きて「辞めたい」と思ってしまった時、本当に自分1人の責任なのか。今いる施設の対応は大丈夫なのか。こんな内容でお話していきます。
- 介護の事故で仕事を辞めたくなっている
- 事故の相談を上司にしたけど、自分で考えるように言われた
- 事故の解決策を考えてるけど、どうして良いかわからない
事故で介護を辞めたいほどの環境になっている原因がわかる。
事故の発生で自分だけが責められている環境の危険さについて理解できる。
大きな事故で裁判等の話になった時に、自分がその後どういう流れに身を置くのかがわかる。
お団子団長とは
←お団子団長
相談員歴10年以上
福祉大学 福祉学部 学士
稼働率ほぼ100%でショートステイを10年以上運営
でも、その時に職場がどこまで関わってくれているかは絶ったいに確認しておこうね!
「辞めたい」と思っている原因はそこの可能性が高いよ!
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介護の事故で自信がなくなって辞めたくなってしまった事例
介護の事故で自信を無くしてしまったという話をよく聞きます。
まずは、どんな事故で自信を無くして、介護を辞めたくなっているのか、自分以外の事例も確認しておきましょう。
夜勤中の事故は精神的にダメージが結構くる
H.Nさん 介護士(女性)
ユニット型の特養で働いているのですが、夜勤は20人に対して1人での仕事になります。他の特養の知人に聞いても、人数は変わらないようなので、夜勤の人数に不満はあまりないのですが、先日、ある利用者さんのオムツ交換を終わらせて、他の居室の巡視に行ったら、居室の入り口で転んで足の付け根を痛がっているのを発見。
急ぎ対応して、いったんは落ち着いたのですが、1時間後の巡視の際に、さらにもう1人転倒してしまっているのを発見しました。
1人夜勤は仕方ないのはわかっていますが、オムツ交換をしている際に転んでしまい、骨折してしまった等の事故をどうしたら防いでいけるのか。
解決する自信もなく、介護の仕事を続ける自信がなくなった瞬間でした。
異食事故が防ぎきれなかった
T.Hさん 介護士(男性)
以前から異食がある利用者さんだとわかっていたので、洗剤やハンドソープはもちろん、ティッシュや掲示物も全て手の届かない範囲に移動してありました。
遅番で、利用者さんの就寝介助に順番に入っていて、一旦リビングに戻った際、何か口がモゴモゴしてたので、確認したところティッシュ!
急いで取り出しましたが、どこまで飲み込んでいるかもわからず急いでナースに連絡しました。
どこからティッシュを取り出したのか色々と調べたら、近くのテーブルに座っていた利用者さんのシルバーカーの中から取り出した様子。
どこまで注意していくべきなのか、解決策もはっきりしない事故報告書となってしまい、モヤモヤしたまま、未だに不安を抱えています。
誤薬事故は、自分の責任だし、次は気をつけようと思うけど自信が持てない
L.Yさん 介護士(女性)
ショートステイの利用者さんの対応をしていた際、朝食後に服薬するはずの薬を夕食後に間違えて飲ませてしまい、ご家族を含め、色々と連絡をとり対応していきました。
完全に自分の不注意なので、もう絶対に間違えないようにしようと自分に言い聞かせました。
しかし、具体的に何をすれば絶対に間違えないという状況を作れるのかもわからず、無責任なのを実感しながらも、今後が不安で仕方ない状況です。
そこが解決しなくて、不安な感情が大きいみたいだもんね!
1人で解決させる環境は絶対に避けないといけないね!
本当に事故はあなたが原因か?介護を辞めたくなる原因は施設にあるかも!
介護での事故が発生したら、まず対応。その後に反省して再発を防止するのは当たり前です。
自分の責任と感じて落ち込むとは思いますが、本当にあなた1人に責任がある事故だったでしょうか?
もしかしたら、事故によっては、明らかにその職員が悪い!という事故もあるかもしれませんが、大半の事故は、その職員だけの問題として終わりにしてしまうのは、施設として対応が足りていません。
具体的な解決策が出てこない事故は1人の責任じゃない可能性が高い!
事故の解決策を考える時に、いくら考えても自分ではどうしていいかわからない事故は、施設で対応していかないといけない場合がほとんどです。
本当にあなたの不注意の事故なら、このように、何が悪かったのか具体的にわかるはずです。
これとは逆に、具体的に何が悪いのかはっきりしていない。解決策を考えても、その場ではパッと出てこない。
こんな時は、あなたの責任というよりは、施設での対応不足の可能性がほとんどです。
介護の事故を頭ごなしに怒るだけなら、その施設からは出るべき
もしも、介護で起きた事故を個人のせいにして、頭ごなしに怒る職員が上司としている施設であれば、はっきり言います。
退職しましょう。
あなたがよほど原因の明らかな過失があるなら話しは別ですが、施設として対応していかないといけない事故であれば、あなたを怒ることで1人のせいにしてしまいたのが見え見えです!
もしも事故の解決策の相談を断られたり、頭ごなしに怒るような施設なら、働いている職員が守ってもらえない危険な施設です。
転職も視野に入れて行動していくことをオススメします。
>>転職を検討するなら、ここから転職についての項目に移動できます<<
介護中の事故で辞めたい人は知っておこう!事故で個人が訴えられたらどうするの?
もしも自分の不注意で事故が発生してしまって
「訴える!」
とう大きな問題になってしまった場合、どのような結末になっていくのか気になりませんか?
事故での裁判で、施設はほぼ負けてる
以前から、事故が起きたら、なんでも施設の過失という話になるというのは聞いたことがありましたが、実際に調べてみると、本当に負けてる事例ばかり出てきます。
各見出しをクリックすると、それぞれの詳細を見れるのですが、全てにおいて、施設に責任を問われるというのがわかります。
職員個人はどこまで責任を負わされるのか?
施設は裁判などで、責任を追求されることがほとんどという話をしましたが、介護職員個人は直接、どこまで責任を追うことになるのか気になったことはありませんか?
これも気になって、色々と調べました。
まず最近話題になっていた、長野県の施設でドーナツを詰まらせて窒息死したという事故
最終的な結果は無罪となりましたが、1審では申し送りの確認不足といった内容で、罰金20万の有罪という判決。
一度は有罪という判決が出たことに誰もが驚き、恐怖を覚えました。
個人が訴えられた際に、どのような流れで、どのようなことを求められるのか
参考にした記事をざっくりまとめて言うと、虐待など、明らかに悪いことをしていないのであれば、施設、法人が対応するので心配しなくていいと言う内容でした。
気になる方は確認してみてください。
業務上過失致死の罪に問われるのと、民事で訴えられるのとでは当然違うようですが、今のところ、悪意のある事故などでない限りは多少、守られるといったような内容のようですね。
介護中の事故で辞めたくなった時に守ってくれる施設へ転職して働こう!
ここまでの内容は
- 事故の事例
- 辞めたいという気持ちになる原因
- 実際に事故を起こして訴えられたらどうなるのか
この3点をお伝えしてきましたが、結局、事故をあなた1人のせいにしないで、一緒に解決したり、守ったりしてくれる施設なのかどうかという点が一番重要です。
事故の責任を負わされる施設はデメリットしかない!転職を検討するべき!
事故の責任を1人で負わされたり、解決策の検討を「自分で考えなさい!」というような施設なら、本当に何かあった時に守ってくれる訳がありません。
即、転職を検討することをオススメします!
今の職場を辞めて転職する際の注意点
転職は給料交渉の絶好のチャンスです!
転職時に狙える条件
- 環境の良い施設
- 給料が今より高い施設
- パートであれば、働き方の融通が効く職場
せっかくのチャンスなので自分が希望する条件を交渉してみましょう!
自分で転職時の交渉をしても失敗することが多い!
転職時の交渉は自分でできる!と思っていても、通常、転職経験があるといっても数えられる程度ですよね?経験が無いようなものです。
そこで、転職サイトの利用をオススメします。
給料交渉を始め、色々な条件を担当者さんに伝えることで、担当者さんが施設と直接交渉をしてくれます。
ポイント
転職サイトにも当たり外れがあるので、私が実際に相談員として事務所で仕事をしていて、関わったことのある転職サイトや、条件の良さそうな内容を基準に選んだ転職サイトのランキングがあるので確認してみてください。
介護事故で自信がなくなってしまったら
この記事のまとめになりますが、悪意があったり、明らかな過失の介護事故でなければ、本来は施設が守ってくれるはずです。
守ってくれる施設はたくさんあります。
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まずはこの辺りから動いてみてください。