認知症の利用者さんは、全員が必ず同じ対応で解決という訳にはいきませんが、ショートステイの職員でも、帰宅願望を収めるのが上手い、下手はやはりあります。
ここでは、主にショートステイで、『認知症で拒否がある利用者さんに対して、対応が上手い職員』が実戦している事についてまとめました。
ちなみに!
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始めに書いておきますが、厳しい話、帰宅願望はどうしても収められない場合も当然あります!
もしも、あなたが帰宅願望を収められない事で、職場から嫌な目で見られたり、怒られたりするのであれば、その職場は出た方がいいです!
この話は、最後のまとめにも書く程、重要なことだと思っています。
ショートステイの拒否を収める為に、多くの職員がやっている事
ショートステイに帰宅願望はつきもの!と言っていい程よくある事。
多くの施設でだいたいこんなことは対応として、当たり前のように行っています。
帰る日についての説明
利用者さんに
と声をかけている人は多いし、それで落ち着く人もたくさんいます。
しかし、全員に正直な日にちを伝えればいいという物でもありません。
利用者さんが安心する用な内容で伝えないといけない人も多くいます。
すぐ帰りたい人になら
等、声をかけてみましょう。
研修等で、現場に入らない人からは
みたいな事を言われるかもしれませんが、第1に現場が考えるのは、安心してもらうことです。
認知症の人に正直な事を話して、興奮や心配にさせるのはオススメできません。
※相談員からでも、家族と話をして「安心してもらえるように、こう伝えました!」と正直に言って、情報を家族とも共有する事は大事です。
次のスケジュールの説明
これも多くのショートでしている対応だと思いますが、やる事が無いと
と思ってしまう利用者さんが多いので、定期的に次のスケジュールを伝えてみましょう。
といった感じで、定期的に声をかけましょう。
認知症で当然、忘れてしまう人もたくさんいます。
なので、繰り返し、定期的にというのがPointです!
何かしらの作業を提供
これもよくある対応方法です。
こんな作業が一般的ですが、
そう思って当然です。
ただし、何も対応しなかったという事が無いように、可能性のある物は全て試してみましょう。
以外と上手く?認知症の利用者さんを落ち着かせる方法
実際に、多くの帰りたくて怒っている利用者さんに使っている方法です。
ある意味、騙すということになってしまいますが、まずは、拒否無く宿泊できて、本人や家族の生活が介護の面で、少しでも楽になる!っという事を考えるのが先だと私は思っています。
私も帰れない
「今日は帰れませんよ!」というよりは確実に効果があるのが、
と一緒の立場になることです!
このセリフ、上手くいくと、利用者さんの中で
『閉じ込める側の職員』
という立場から、
『一緒に帰り方を考えてくれる人』
に変わります。
同じ立場になって、少し落ち着いたら
このセリフで、落ち着く人は結構いましたよ!
私も泊まりだぁ
1つ上の内容とも被りますが、夕食後に帰りたくなっている利用者さんに対しての声の掛け方です。
という利用者さんに
この方法は、
と思ってもらう用にします。
なので、言葉にするのが少し難しいのですが、『融通が利く人』を演じて動くと、結構上手くいきます!
知ってても知らなくても、子どもの名前をとにかく出す!
どんな施設でも、基本情報に家族の名前と生活歴はのってますよね?
生活歴を見て、家族関係に特に問題がなさそうなら、家族の下の名前を覚えておきましょう!
帰宅願望が強い際には、家族の名前をだして
といった具合に声をかけてみましょう!
この時に、家族が悪者になるような声かけは控えましょう!!
例:「◯◯さんが泊まる契約したんだから、私にはわかりません!帰ったら◯◯さんに怒ってください!」
対応時にやると逆効果なこと
ここが、拒否がある利用者さんに対して、対応の上手い人と下手な人の違いです。
上手い職員は、場の雰囲気で「今これをやっちゃまずい!」というのを的確に判断できているので、見ているこっちまで安心できてしまう程です!
「私にはわかりません」
帰宅願望に対して
と言う職員が正直いうと珍しくありません。
これは本当に逆効果です!
っと落ち着くと思いますか?
この人じゃ、頼りにならない!という気持ちにさせてしまうだけです。
笑顔が消える
そもそもが、利用者さんに対して怒る何ていうのは許されない!ということ前提での話です。
帰宅願望の対応をしなくてはいけない状況になった時に、
- 「うわぁ」という心の声を顔にだす人
- 平気でため息をつく人
火に油です!!
くらいの、表情と声のトーンが1番帰宅願望を落ち着けられます!
これは感覚なので、長ーくショートステイ等で働いていると、自然とわかります!
まとめ
認知症でショートステイを拒否している人に対しては
- 作業等で気を紛らす
- 安心する存在になるように子どもの名前をだしたり、自分も同じ事で悩んでいるといった演技をしたりする。
- 「わかりません!」や嫌な顔をするといったことは逆効果なので気をつける
こんな事をまずは実戦してみてください。
「この人なら頼れる!」
という気持ちにさせるのが1番なんですが、何をしても、何を言っても帰宅願望が収まらない利用者さんも当然います!
絶対に不可能な事もある!と頭に入れたうえで、心に余裕を持って対応しましょう!
もし、帰宅願望が収まらないことを、あなたのせいにされるような事があるなら、それは、ブラック施設です!!
いずれ誰かしらが行き詰まって虐待。こんな可能性が高くなるのは目に見えています。
すぐさま転職して、そういった事の無い、別の施設に移動する事をオススメします!!!