いきなりですが、ユニット型特養=個室タイプの特別養護老人ホームのことです。
これに対して『従来型特養』『多床室』等と呼ばれているのが、一部屋を数人で利用する、いわば昔からあるタイプの老人ホームのことです。
じつは、従来型特養と比べると、ユニット型特養(個室)は、職員から出る「夜勤に対しての不安」が多いことがよくあります。
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多くのユニット型特養の夜勤の特徴と不安
施設によって多少は違いますが、多くの場合が20人ほどの入居者さんに対して、職員は1人で対応です。
一人になる時間帯は、遅番者が帰る20時または22時〜早番者がくる7時まで。この時間を一人で対応している施設は多いようです。
勤務時間も施設によってまちまちではありましたが、17時頃から出勤して、翌朝10時までの勤務もあれば、多少夜勤手当は少ないですが、22時に出勤して翌朝7時までという短い勤務もあります。
勤務形態の特徴といえば、上記のように、いくつかの施設は22時〜7時までといった、夜勤でも短い勤務形態があることと言えるでしょう。
そして、何よりの特徴は、孤独感が強いということです!
なぜユニット型特養の夜勤を不安がる職員が多いのか
先ほども書きましたが、夜勤を不安がる1番の原因は『孤独感が強い』ということです。
従来型の施設は、入居者さんの人数が多いですが、夜間もフロアーに職員が数人配置されています。
それに比べて、ユニット型の施設は、約20人の利用者さんに対して職員1人で対応している施設がほとんどです。
経験したことがない人からすると、利用者さんが少ないユニット型の施設の方が安心じゃないの?という意見もでるかもしれませんが、実際に経験してみると逆なのです。
夜間帯で1番不安なのは
緊急事態!
そう!「何かあったらどうしよう」という不安の声が圧倒的に多いのです。
その緊急事態の際に一人で何とかしないといけないのと、従来型のように、その場を数人で乗り越えられるというのは、安心の度合いが全く違います。
ユニット型は、いくら他の部屋にもう一人職員がいるとしても「自分の部屋は自分で対応!」という意識がどうしても強く、どうしても 孤独=不安 になるのです。
実は違反?ユニット型特養の管理者が直ちに改善すべき夜勤のルール!
ここからは、どこまでが全国的なルールになっているのか、怪しいところではあるのですが、みなさんに1番知って欲しい内容です!
色々な施設から話を聞くと、ユニット型の施設は夜勤者が1人しか配置されておらず、休憩時間というものが存在しないという施設が多いようです。
(この記事を読んでくれている方の職場でも、当てはまる所があるのでは?)
【本題です!】
私が数年前に集団指導(老人ホームの運営等に関して、説明を聞く集まりのようなもの)で、労働基準監督署からの説明がありました。
そこでは、夜勤職員プラス1人用意して、休憩時間を作らないとルール違反になるので、必ず対応するように!と。
当然でしょ?と思っていましたが、結構な施設がやっていないようです。
もし、そういう職場であれば、一度、管理職を通して『労働基準監督署』へ確認をとり、早急に対応しなくてはいけません!(実地指導前には確実に!)
(プラス1人を用意せず、遅番者と夜勤者が重なっている時間で、いきなり夜勤者に休憩を取らせている施設の話を聞きました。こういう対応方法も有りなのかも?)
しかし、夜勤時間が9時間と短い施設では、遅番帯、早番帯とは時間が重なっていないはずです。
職員の不安解消のためにも、このブログを読んだ方は、管理者に意見提案してみましょう!
ユニット型特養の夜勤が不安な理由と管理者に改善してほしい点!【まとめ】
介護職員が退職する際に良く聞くのは、人間関係での退職です。
しかし、『介護』自体をやめてしまう人から話を聞くと、1人の時間の不安に耐えられないと言う人がいます。私は数人、このような悩みでやめて、他の仕事をしている人を知っていますし、60歳を過ぎても仕事をしたいけど、夜間が心配と言い定年退職してしまった人もいます。
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