つまり、ショートステイの役割は家族によって変わってくるんだ!
ショートステイの役割って難しそうだね・・・
家族ニーズを把握する事の重要性を理解して、ちょっとしたテクニックを覚える!
あとは実践あるのみ!
- ショートステイで働いているけど、家族とのやりとりがイマイチ上手くいかない人
- ショートステイの役割についてよく悩む人!
- ショートステイに興味がある!働いてみたい人!
- 役割の把握、家族ニーズの把握で、家族と話がしやすくなる。
- ショートステイの役割を把握して、家族ウケのするサービスを提供できる。
- 家族ニーズの把握をしてショートステイの役割遂行ができれば、圧倒的なクレーム対策になる!
ショートステイについて考えるなら
活力ある「ショ-トステイ」マネジメントへのノウハウ /中央法規出版/大村洋永
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ショートステイの主な役割!家族のニーズ把握の重要性
ショートステイの役割は家族によっても、職員の考え方によっても違ってきます。
でも、根本は一緒なので、まずはそこから見ていきましょう!
『短期入所生活介護の概要・基準』を見てみる
厚労省が出している『短期入所生活介護の概要・基準』ではこう書かれています。
「短期入所生活介護」の事業とは、利用者が可能な限りその居宅において、その有する能力に応じ自 立した日常生活を営むことができるよう、利用者(要介護者等)が老人短期入所施設、特別養護老人 ホーム等に短期間入所し、当該施設において入浴、排泄、食事等の介護その他の日常生活上の世話及 び機能訓練を行うことにより、利用者の心身の機能の維持並びに利用者の家族の身体的及び精神的負 担の軽減を図るものである。
家族に対しての文章は、最後の方の「身体的及び精神的負担の軽減を図るもの」というところです。
介護保険サービスの一つとして利用者さんと家族を支える!
介護保険のサービスだと言うことを考えれば、介護が必要な人とその家族を支えるサービスをしなくてはいけない!
ここまではすぐにわかります。
ここまでわかれば
利用者さんと家族の抱えている悩みを理解して、サービス提供する。
つまり、ニーズ把握をしないといけないことにつながります。
満足度を高めて稼働率に繋げる
家族のニーズを把握することは、施設の経営にも影響します。
ニーズを把握し、対応、解決する事で家族は
こう思います。
少し冷たい話に聞こえるかもしれませんが、ショートステイのリピーターは、利用者さん本人がショートステイを気に入る事より、家族が気に入ってリピーターになっていることが多いのです。
具体例:「実際にショートステイに家族が求めていること」から役割を把握!
実際に私が仕事で関わってきたショートステイで、最も多かった家族のニーズとはどういうものだったのか。
いくつか例をあげて紹介します。
とにかく気に入って使って欲しい!
「とにかくお父さんが気に入って使ってくれれば!」
このセリフをいう家族はたくさんいます。
このセリフから予測できること
- 「お父さんが行くの嫌だって言ったらどうしよう」
- お父さんにショートステイを使わせることに対して、少し引目を感じている。
- できればリピーターになりたい!
この辺りが予測できますね?
ある程度の予測がついたら、あとは声や文字にすればお互いが家族のニーズを共有できます。
用事がある間だけ使って欲しい
「用事がある間だけ使って欲しい」
このように言う家族からは、色々考えられますが
このセリフから予測できること
- 基本的には家で介護士ていく姿勢→動けなくなるのは避けたい
- 用事がある間だけに限定しないと本人が納得しない
- お金が心配な可能性も!
家で介護していきたい!という姿勢が有るのにショートで活動量が極端に減ってしまったり、
こんなことをやったり、言ったりすれば、不信感にもつながりかねません。
ニーズを引き出すどころか、真逆に読み違えると逆効果なので注意しましょう。
「安心してください!履いてます」ってね!
初めはケアマネに言われて使ってみただけ
あまりよくない事かもしれませんが、実際はこのように、自分たちの意志意外で利用を開始する方もいます。
そう!有るんです。
ただ、自分でもわかっていないパターンがほとんどです。
こんな方であり得るのは
- ショートステイってなんだかよくわからないから、ケアマネに任せた。
- 泊まるのがいい事なのかもよくわからない
- ただ、不安はあって介護保険を申請した。
この段階がサービスに対しては一番不安かもしれません。
相談員はとにかく話やすい存在になることに徹しましょう!
こうなれば潜在ニーズが把握しやすくなります。
活力ある「ショ-トステイ」マネジメントへのノウハウ /中央法規出版/大村洋永
役割把握に必須!ショートステイに家族が求めることを引き出すテクニック!
そう思っても勝手に決めつけてはいけません。
しっかりと言葉に出して言ったり、文字にすることでお互いが「こんな悩みを抱えていて、ショートステイを使うことで解決したいんだ!」と共有していかないといけません。
前段階での準備!ケアマネととにかく話す!
まずはケアマネと話をして、既に聞き出しているニーズをあなたも知っておきましょう。
いきなりこんな感じで行くと、若干変な人です。
利用者さんの話をしていく中で自然に聞き取っていってください。
ケアマネがいない時に家族と話す
担当者会議などでケアマネの前で話をするのと、ケアマネがいない時にショートの相談員と家族で話をするのでは、聞き取れる内容が違ってきたりします。
私は、担当者会議が終わった後に、ショートの契約をしてらうのですが、その時に
こんな話をして一気に雑談に持ち込みます。
この会話に乗ってきてくれれば、そのまま自然な流れで質問できますし、質問されやすい立場に立てます。
仮にこの会話はスルーされても、そのまま契約に入るので、契約書や重要事項説明書の項目で
など、質問をしていきながら距離を詰めていけます。
契約の時間は意外な穴場です!
自分にあったものを探してみてね!
最後の確信は直行勝負で!
最後に、家族が抱えているニーズを再確認するのは、やっぱり直行勝負が一番です。
今までの会話の中で聞き出した内容から
こんな感じで、同意をもらえれば、あとはプランに書いていくだけです。
そして
距離を詰められれば、この質問も普通な流れでできます。
この、最後の直行勝負は必ず行いましょう。
ニーズの把握と同時に「あの人は話を聞いてくれない」という低評価を防げます。
ショートステイの役割把握!家族が求めていること! まとめ
ショートステイに家族が求めること まとめ
- 家族のニーズを把握することは、介護保険サービスとしての役割!
しかも、稼働率アップにも繋がる! - 家族との会話の中からどんな悩みが有るのか考える!
- ケアマネが知っている情報からニーズを読み取る。ケアマネがいない時にする家族との会話からニーズを把握する。その時々で聞き取れる内容が違う!
- 最後には直行勝負!直接、何か心配事はないか聞いてみる!
ショートステイの役割は家族のニーズを把握する所からスタートします。
活力ある「ショ-トステイ」マネジメントへのノウハウ /中央法規出版/大村洋永